akiさんが昼間にちらと見せてくれて、即、ジュンク堂で買う。裏仕事の往きの電車で読んでしまう。ま、読むページはさほど多くないから。収録された写真はこの新書のために撮りおろしたようで、そういうところが好きだな。
ある対象にレンズを向けてシャッターを切るとき、撮影者の意図は当然そこにある。ただ、そうであったとしても、そこでフィルムに収められる一瞬の画は、撮影者の思惑をはるかに超えた情報を孕んでいるというのだ。つまり、シャッターを押す瞬間、撮り手がそこに込めるコンセプトやテーマ、ましてや半端な思想などは、その膨大な情報量の前に意味をなさない。