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うらまごまご日記まごっとmaggot

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20090901 Tue [長年日記]

ディアーヌ・キュリス『彼女たちの関係』(1994 仏)

ベアトリス・ダルって、こういうエキセントリックを通り越して、狂気すれすれの役柄しかもらえんのかいなと^_^; 姉(ダル)と妹(アンヌ・パリロー)が、あら、女同士の近親相姦って禁忌にゃならんのか、でもいちおうタブーでしょ。
妹の男を姉が横取りしてしまう。実際、ダルの亭主ってのは、元はと言えば、妹の男で、略奪。妹に男ができかかるや、部屋のスリッパのまま、妹のところに押しかける。いや、姉としては、妹好きさのあまり、妹の男を略奪してしまうってことでしょか。それほどまでの「彼女たちの関係」なら、allcinemaの誰かさんもコメントしてたけど、二人のもっと濃厚なレスビアン・シーンがあってもいいんじゃない。単に家族としてのキス止まりじゃねぇ。
まぁ、そこそこにサスペンスとしてはおもしろかったけど、なんかラスト近くは軟禁とか、ちょっとゴタゴタしすぎの感が。


20090902 Wed [長年日記]

やさしいキスをして

こういうのを口ずさみながら、チャリで帰るってのは秋なんですか? でもきょうは蒸し暑いです(^。^;) ちゅうかね、きのうの夜中は蚊ぁに刺されて、痒くて痒くて、1時間おきに目が覚めたってぇの。だからきょうは眠くて、頭が変w
やけくそでカラオケの練習でもしとくかw ほとんど行けへんけど...^_^;

あなたの一日が終わる時に そばにいるね
何も言わないで やさしいキスをして

そっと髪を撫でて 肩を抱いて そばにいるね
あなたが眠るまで やさしいキスをして

電話してくれたら 走って行くから すぐに行くから
なにもかも放り出して 息を切らし 指を冷やし すぐ会いに行くから

報われなくても 結ばれなくても
あなたは ただ一人の 運命の人

今日という一日が終わる時に そばにいられたら
明日なんていらない
髪を撫でて 肩を抱いて あなたが眠るまで

この出会いに やさしいキスを これが運命なら


20090903 Thu [長年日記]

WE LOVE YOU

高校生の時、学校から帰ってくると、カーテンひいて部屋を暗くして、アホほどでかい音でWE LOVE YOU。そしてふーっと一服。そんなことも思い出す秋の空。って、おとといはほんま秋晴れ!って感じだったけど、きのうきょうは蒸し暑くて、ちょっと夏が戻ってきたよな。でも終わったあとなんかに屋上に上がってみると、やっぱり秋だわ。
しかし、今、聞いても、ニッキー・ホプキンスのピアノはかっちょエエ!

ミケランジェロ・アントニオーニ『愛のめぐりあい』

どうも最近、一気に観ることができなくて、これも二晩がかり^_^;

1.「ありえない恋の物語」イネス・サストーレ+キム・ロッシ=スチュアート
2.「女と犯罪」ソフィー・マルソー+ジョン・マルコヴィッチ
3.「私を探さないで」ファニー・アルダン+キアラ・カゼッリ+ピーター・ウェラー
おまけ. ジャンヌ・モロー+マルチェロ・マストロヤンニ
4.「死んだ瞬間」イレーヌ・ジャコブ+ヴァンサン・ペレーズ
アントニオーニが製作中に脳卒中で倒れて、宙ぶらりんになってたのをヴィム・ヴェンダースが、4つのオムニバスの繋ぎをつくって完成させたとらしい。さすがのアントニオーニ、完成度は一級品なんだからさ、単純にオムニバス形式として観たいよ。正直、ヴィム・ヴェン部分は余分。というより、うざい。なんだかなぁ、白けるんだよ。
1話目の触れるか、触れないのか、やはり触れない情事はもうたまりませんよ。


20090904 Fri [長年日記]

春眠 暁を覚えず

春眠不覚暁
處處聞啼鳥
夜来風雨聲
花落知多少

いきなりなんですけどね、日頃、アホなタレントのくだらんクイズ番組なんか、見る気もしないし、アホを見ると苛つくので見ないのです。こないだうどん食いに入った店でたまたまかかってたので、「税金をおさめる」の「おさめる」を漢字で書け、などと超バカにしたようなのをやってて、しかも書けないアホがいる。それをまあみんなでバカにする。うんざりだわ。アホも自分の馬鹿さ加減をニヤニヤ笑ってないで、ちょっとは勉強しろよ。それに対して、ついさきまで高校生クイズやってたんだけど、そのヤカラとは雲泥の差で、つい見てしまったのです。
さて決着がついたのは、上に引いた「春眠暁を覚えずの第2句は何?」 こんなんこの連中にしたら、「税金を納める」程度の問題ちゃうのん。なんで? 横で見てたキャサリンなんて「花落つることを知る多少ぞ」まですらすらと言うてんのに。他にも肝臓でアンモニアから尿素を生成する代謝回路を何という? では、あろうことか、「マルピギー小体」って、高校の生物の教師が見てたら、テレビ蹴るよ。高校の教科書に載ってるようなのを間違えて、とんでもないことを知っている。
なんかすっきりせんなぁ。やっぱりテレビ番組なんかねぇ(^。^;) 


20090905 Sat [長年日記]

ゴダールの決別

原題が「HELAS POUR MOI」ちなみにexciteで英語に直訳させると「alas for me」...どこでどないなって「決別」となるのかようわからん(-。-;)
これって、《ヘーラクレースはゼウスとアルクメーネー(ペルセウスの孫に当たる)の子。アルクメーネーを見初めたゼウスは、様々に言い寄ったが、アルクメーネーはアムピトリュオーンとの結婚の約束を守り、決してなびかなかった。そこでゼウスはアムピトリュオーンが戦いに出かけて不在のおり、アムピトリュオーンの姿をとって遠征から帰ったように見せかけ、ようやく思いを遂げた。アルクメーネーは次の日に本当の夫を迎え、神の子ヘーラクレースと人の子イーピクレースの双子の母となった。》(Wiki「ヘーラクレース」)を知らないと、つらいっちゃつらいのだけど、まぁ、いっかぁ^_^; なんか例によって、あれこれ引用がいっぱい出てきて、ごちゃごちゃに頭の中を掻き回されて、わけがわからんのだけど、それらが何から来てるのだとか知らんでもええわけで、それと同じようにラシェル(ロランス・マスリア)のところに、シモン(ジェラール・ドパルデュー)の肉体に神が入って来て関係するのが、上に引用したヘラクレスのギリシャ神話に基づくといっても知ったこっちゃない。知ってたら知ってたで、ちょっと頭の中を引っかき回されるのがましなだけ。
わけわからんちゃわからんわけだけど、物語、あるいは映画を、解体して、ぶっちゃけておくから、あとはどうぞお好きに再構築しましょね、ちうのが、ゴダールなわけで、この妙に余韻をひく、というか、ひとつひとつ気になって残ってしまう快感は何なのだ。


20090906 Sun [長年日記]

唐版・風の又三郎

 3時間の芝居の戯曲を3日かかって読む。もう35年も前なのか(-.-;) 35年を経ても、「きみはだぁれ?」と発する李礼仙のきらきらした目を思い出せる。唐の戯曲で、どれかひとつというときっとこれだろうな。ついでに自慢にもならないけど、読んだのは、くまさん装丁の角川のオリジナルのほうね。


20090907 Mon [長年日記]

『24時53分「塔の下」行きは竹早町の駄菓子屋の前で待っている』

夜中の3時まで作業。帰ったらもう4時。妙に神経が昂ぶってるのか、『24時53分〜』を一気に読む。『風の又三郎』にくらべたらずっと短いしね。


20090908 Tue [長年日記]

水谷俊之『完全なる飼育・秘密の地下室』(2003)

 『完全なる飼育』のシリーズ、これで観たのは4本目だけど、これはダメ。火サスに毛の生えた程度のでき。飼育する・されるが逆転していくんだけど、妙につくりすぎていて、それが逆にあざとくてつまらなくしている。


20090909 Wed [長年日記]

フェデリコ・フェリーニ『サテリコン』(1969 伊)

 「さてりこん」を変換したら、「さて離婚」って(-.-;) どうでもいい話ですまそん。
 40年も前にようこんな映画、観たよなぁ。われながら呆れる。ちなみにまだ青臭い十代でした。いま観ても、なかばわけわからんのに、ほんとわかったような顔して(^_^; そそ、フェリーニを最初に観たのがこの『サテリコン』だったから、『道』とかになかなかリンクしなかった。
いやすごいですよ、まさにフェリーニの真骨頂。こんなのが当時に封切館のでっかいスクリーンでやってたというのもすごいしね、それを観れたというのも、自分にとっては何かひとつのお宝みたいなもんかもしれない。40年を経て、テレビのモニターで寝転がって観て、やっぱりすごいもんはすごいわけで、これはやっぱり映画館のでっかいスクリーンで観てみたい。これぞ映画!
原作がローマ時代のペトロニウスの小説「サテュリコン」なわけで、そこんところが辛いっちゃ辛いのだけど、そんなのお構いなし。誰がどうしたとか、何がどうなったとか、そういうのを追いかけるより、ただ単に目の前に拡げられる絵巻に溺れているだけでしあわせ。


20090910 Thu [長年日記]

スタンリー・ドーネン『シャレード』(1963 米)

 《サスペンスの最高傑作のひとつで、コミック&ロマンスの要素も。クレジットに、「MISS HEPBURN CLOTHES BY GIVENCHY」とあるように、ジバンシィによって提供されたヘップバーンの衣装が話題となった。》(wiki)
 なんでもヘップバーンが亡くなった時に、アメリカでは『ローマの休日』ではなくて、この『シャレード』が、ヘップバーンの代表作として紹介されたらしい。
で、この『シャレード』、音楽のほうは、当時からむちゃ知ってる(鼻歌で歌えるくらい)というのに、ついぞこれまで見たことがなかった。あぁ、もったいない。いいねぇ。こんなサスペンス、今はもう作れないのかなぁ。ラストの大どんでん返しも見事というしかない。


20090913 Sun [長年日記]

じいちゃん・ばあちゃん

あさってからの《じいちゃん・ばあちゃん》展の写真をさがすのに、本命の1枚が見つからなかって、5時間がかり。やっとこさ、見つけたで。わかってんだから、さっさとやっとけよと思うのだけど。まぁ、途中でその次の《大阪》のネタもついでにさがし始めたし。おかげで《じじばば》3回くらいできる(笑) 何か、おねえちゃんばっかり撮ってるようで、爺婆好きなのねw そのついでに大道さんも見つけた。

who is he?

伊藤俊也『女囚さそり けもの部屋』

あ〜ぁ、帰ってきたの夜中の2時近くだってのに、一気に見てしまったぁ(^。^;)

さそりシリーズの3作目。前の『第41雑居房』が白石加代子なら、これは李 礼仙!(状況劇場の役者紹介風に) 
話の流れやら、リアリティーの無さったら、もう超絶なのに、この引っ張り込まれるのはいったい何なんだ? タランティーノが『さそり』にあれだけオマージュを捧げるのは、この『けもの部屋』の支離滅裂、むちゃくちゃさ加減があってこそのことじゃないでしょか。李礼仙(現:李麗仙)の登場シーンやら、ラストの成田三樹夫を殺っちゃうシーンなんか、状況劇場時代の李礼仙を彷彿させるものがある。白石加代子にしろ、李礼仙にしろ、当時の異端の極北にあった女優に、まっこうわたりあえる梶芽衣子ってのもスゴイよなぁ。


20090915 Tue [長年日記]

高林陽一『蔵の中』('81)

あら、これって、そんな昔のだった^_^; いいとこ10年ほど前かと思ってたのに
メインになる蔵の中の二人、山中康仁と松原留美子がねぇ。。。完璧にミスキャスト。松原なんてこれっきりですもん。山中もほとんどこれっきりに近いし、この二人を軸とせざるを得ない話なのに、あまりに力がなさすぎ。「蔵の外」の二人が中尾彬と吉行和子だから余計に差が歴然としすぎていけない。
いま調べたら、「松原留美子」ってニューハーフの走りだってさ。(http://www.geocities.com/WestHollywood/Chelsea/1027/ruby.htm) 道理で、主演の女にしては、ようこれだけぶっさいくなのを使ったなと思った。ほかにもっと市松人形さんのような女優がいるだろうに。骨格がやっぱり男だし、第一、肌のキメに艶がない。どうも製作意図として、「倒錯」に主題をおいて、本来女であるべきところをあえてニューハーフ使ったらしいが、それって製作側の頭の中が倒錯どころか、倒れてしまってんだよ。

角川春樹が一連の横溝正史モンであてて、調子にのりすぎて、こけた超駄作。


20090916 Wed [長年日記]

石井隆『ヌードの夜』('93)

この『ヌードの夜』はまぁまぁおもしろかったかな。ま、石井隆だから、良くも悪くも石井隆なのである。どういうこっちゃ^_^;
DVDのおまけの竹中直人のインタビューが最高におもろい!『赤い眩暈』のときの桂木麻也子との濡れ場のアフレコ裏話だとか、海にクルマごとダイビングしたときの長回しの裏話だとか。映画館で観るより、寝転がってゆっくりDVDで観ても十分。というより、DVDでなかったら、このおまけ映像は観れないんだよねw 余貴美子は石井隆の劇画の「名美」に似てるよなぁと思ってたら、実際に石井隆もそう思っていて、『赤い眩暈』でもオファー入れたとか、それは監督のインタビューで。
椎名桔平がいいねぇ。「指がぁ〜」って絶叫が最高によろしと思ってたら、これは監督に何度も演らされたと、竹中がバラしてますw


20090918 Fri [長年日記]

没映画

きのうは三木聡『イン・ザ・プール』、きょうは望月六郎『JOHNEN 定の愛』。ともに大外れもいいとこで、30分ほどで時間の無駄と見るのをやめる。何がおもろいんだか。杉本彩のおっぱい、だいぶ垂れてきとらんか(-。-;) 『花と蛇』はオカズになるけど、こればっかりはオカズにもなりそうもない。
『イン・ザ・プール』のほうは、いま30歳くらいまで、つまりボク自身の子どもの世代には受けるんだろうけど、いわゆるジェネレーション・ギャップってやつ。映画館なんぞで見てたら、周囲はたぶんその世代ばっかりで、はて自分はっていうと、笑うに笑えない。これは辛いんだよ。ま、家で寝転がってDVDで見て、途中でそのまま寝てしまおうと寝てしまったからいいんだけどね。あの笑いはボクからしたらイタイ。

小津安二郎『小早川家の秋』('61)

貫録、あ、何がってまず、小津。上の没二本の監督と小津を比べるなってか(^。^;) で、やっぱりこれは中村鴈治郎でしょ。もうどうしようもないくらい凄すぎる。これで凄すぎるって、中村鴈治郎をよく知ってる人には、あんた、まだまだやなぁと言われるかもしらんけど、とのかく俳優とかいうより、芸人です。で、浪速千栄子の抑制の効いた演技の前では、原節子もかすんでしまう。意外や、森繁が大阪弁うまいのな。原節子と司葉子の大阪弁はへたです^_^;

ミクシ

またまた猿まね<Twitter。。つい最近、lastFMの猿まねが破綻したとこだってのに。なんかイタイを通り越して痛々しい。それにアプリとかもどんどん変になる。ネット依存なんかね。ゲームやってるヒマあったら、本読んでたい。元々おかしいけど、ますますあっちには書く気がなくなる。って、『詩写真(仮)』の宣伝だけはちゃっかりw

『詩写真(仮)』編集快調!

編集快調!って、をい^_^;
たぶんきょうあたり、テストプリント版が出荷されるはず。その到着を待たずに、また手直し。要は「往生際が悪い (c)高田文月」のだ。写真、それも1週間ほど前に撮ったばかりの写真に入替えたり、文字の色変えたり。5月の展示とは、確実に進化してます。
ぶっちゃけ、どの詩にどの写真を合わせるかは任されていたのだけれど、自分でも納得がいかないまま見切り発車してたから、この編集し直しで、自分でいうのもあれだけど(某氏の真似ですが^_^;)、かなり満足できる編集になったと思う。
こうなると、もう一度、展示してみたくなって、展示用のデータも触り始める始末。


20090919 Sat [長年日記]

『詩写真(仮)』テストプリント

18日発送と書いてあったから、到着は連休明けかと思ってたら、もうきょう到着。めっさ早っ! 何に乗って飛んできたんだろ(^。^;)

いや、一気に印刷してしまわないで、テストプリントの1冊だけにしておいてよかった。写真だけなら、まだなんとかなるけど、テキストが入ると、そういうわけにいきませんよねぇ。展示と本にするのではだいぶ文字と写真のバランスが変わってしまうものなんだ。読みづらかったらと、フォントを揃えて、12ptにしてw6にしたのだが、逆に文字が目をむいてしまって、きょうも一日、フォントを入れ替えたりで、もう肩はバリバリです。夜には高田さんと最終のダメ出し。明日、詰めの編集やって、いよいよです。
なんかでも手前みそだけどかっちょいい!!


20090920 Sun [長年日記]

『詩写真(仮)』入稿

はぁ 疲れた! 肩バリバリだワ。
一部だけチラ見することができます。あ、詩は縦書きなので、裏表逆です。裏から見ることになります。上の写真も裏表紙だし(^_^; テストプリント版はギャラリーにおいてるのでいつでもどうぞ。そのテストプリントからまただいぶ変ってますが。
80部限定で3,500円です。ちょっと高いように思えるけど、自費出版ということでよろしく(^_^)


20090921 Mon [長年日記]

ポール・バーホーベン『氷の微笑』

え、こんなのも見るんですか?って、たまにはな。
ま、こんなもんじゃないですか(笑) シャロン・ストーンというだけで見たけど、そこそこにおもしろかったから許してやろう。エロビデオ(というより今じゃエロDVD)見慣れたら、脚を組み換える時に、ちらっとヘアが見えた、見えないのって、どうでもよくて、というか、エロビデオでなくてもヘア無修正版と称されるものが出回ってる時に、あの程度でボカシが入ってるほうが奇異な感じがする。疲れてる時にぼおーっと見るには上出来。

あぁ〜、あ

休みなのに、きょうもまた全然写真撮り歩くこともできないで、次の《大阪ここドコ》の準備で、夜中まで。疲れる。


20090922 Tue [長年日記]

My Son's Father

father and son

この写真がPENGUIN BOOKS INDIAから出版されるDon Moraesという人が書いた"My Son's Father"という本の表紙に使われる。flickrでオファーがあった。しかしギャラの受け取りとかで手続きが英語だし、書類にサインしてそれをスキャンしたものを送り返したりで、面倒くさい。とは言うものの、何かうれしい。

小津安二郎『彼岸花』(1958)

お彼岸だからってわけでもないが『彼岸花』。小津初めてのカラー作品。佐分利信、田中絹代、有馬稲子、山本富士子、浪花千栄子、佐田啓二、笠智衆、高橋貞二、久我美子とそうそうたる顔ぶれ。古いっちゃ古いけど、そりゃ50年前ですから、だからって見ていてつまらんのでなくて、何かひっぱりこまれる。なんてことはない話なのにね。それが小津なんですよね。娘の結婚話でありながら、肝心の娘の結婚式のシーンはすっとばす。これって小津だから納得してしまえる。映画そのものが冗長になってしまうのをうまく回避させる。そしてそれを見る側に描かせちゃうの。なんともすごいね。


20090923 Wed [長年日記]

老人力

ちくま文庫の『老人力全1冊』をヤフオクに出品してたら落札されたのはいいんだけど、その文庫が何をとち狂ったか老人力を発揮して、どこかに雲隠れ。きのうの晩も家の本棚の隅から隅までさがしたのに見当たらない。ギャラリーかと、きょうも一日、さがしてんだけど見つからない。ちっ(-.-;) おかげでギャラリーの掃除ができたからいいようなものの、とんだ老人力である。だから老人力は困り者なのだ。むぅ、原平先生も『老人力』なんて言うようになっておしまいだななんて言った罰があたったのか。

福永洋介写真展《Distance》

他人を撮る時に「撮ってもいいですか」と声をかけるのがいるけど、ボクはまず100%しない。それがいいのか悪いのかは別にして、福永さんのDMにも書かれているように「彼らの空気を壊さぬように、静かにその場に溶け込み、いつもより少しだけ距離をとり自然な姿を切り取る」
展示された20点ほどの写真を見ていて、どれも静かで、子どもらをあたたかく見守る視線が感じられる。まさに写真展のタイトル通りのDistance。この距離感ってほんといいなぁ。まるで猫を撮るのと同じで、そういえば、おとどしの町猫のかずねぇの猫との距離感はすてきだった。まぁこのような写真を見て、「知らん人に写真撮られたら言うといでや」などと子どもに吹き込む愚かな小学校の先生は反省すべし。27日まで、ナダールで。


20090925 Fri [長年日記]

フォレスト・ウィテカー『ため息つかせて』(1995)

 テリー・マクミラン原作で、ホイットニー・ヒューストンにアンジェラ・バセット主演、ベビー・フェイスが音楽。う〜〜ん、もう15年近く前ですか。原作も文庫化されていて当時、文庫が出てすぐに読みかけたけど途中でだるくなってほおりだしてしまった。
 映画のほうも、ブラックの男の口説き文句ってなぁ、使えないよなぁ。う〜〜むって思ってたら、途中で眠くなって、いまいち乗りきれず。ま、2日がかりで最後までみたけど、どんなもんでしょね。
あ、そうそう、ホイットニーにしろ、アンジェラにしろ、男とメイク・ラブのシーンがあるんだけど、脱げとは言わないけれど、やっぱりスタント使ってでも脱がなきゃ、いまの時代、いや、10年以上前でも、見ててどうにも変ですよ。なんであんなに頑なに見せないんだろう。そのことだけで★1つ落としてるよ。

ねじまき鳥

 ミクシでしょーもないことに時間つぶしてるヒマはないっての(-。-;) そんな時間あったら、もうちょっと本読めよ、と思いながら、はて自分はっていうと、最近の読書量はもうどうにもならない。これはいかんと反省しきり。
 というわけで、10年も前に一気に3巻そろいで買ってしまって、1巻目の途中でほっぽり出してしまってたのを、やっぱりいちおう読んでおかんとと読み始めた。それはいいんだけど、超遅漏ならぬ、超遅読だからね、いや、ここで読んでるよと宣言しとかないと、またほっぽり出すかも(^。^;)
 でもなぁ
《僕はグリーンの薄手の綿のズボンに、いつものテニスシューズを履き、クミコがどこかでもらってきたレコード会社の宣伝用のヴァン・ヘイレンの黄色いTシャツを着て、ブラウスとスカートを抱えて家を出た。》
このだらだらとした春樹節はどうよ。うざいんだけど。この「過剰修飾」何か意味ある?と思ってたら、ちょうど英さんがきょうのミクシの日記に同じようなことを書いてたの、笑えるw


20090926 Sat [長年日記]

黒澤明『蜘蛛巣城』

 食わずぎらいってのも何だけど、黒澤ってイマイチ好きになれんのな。『影武者』なんて最初のシーンで生理的にダメ。なんだろねぇ。
この『蜘蛛巣城』にしても、点数にすれば、80点、90点か。音声の悪さがどうにも、セリフがまともに聞きづらいのは致命的です。どうもこれはDVDやら、家庭での鑑賞のせいじゃなくオリジナルからして良くないらしい。これで音声がばっちりなら100点満点と採点せざるを得ないのだけれど、だからって、この映画が好きかといえば好きじゃない。『マクベス』をよくぞ、ここまで戦国時代に翻案できたというのも凄いわけで、映像の凄さってのはすさまじいくらい凄い、凄すぎるのだが、その凄すぎるが故に好きになれない。
やっぱりなんかこのまま黒澤とはすれ違いのままの気がする。たぶん的外れてるけれど、写真でいうと土門拳かもしれない。

アルテピアッツァ美唄

北海道旅行中の高田さん(誰、それ?)からメール。この前から彼女と話題になっていた東明の小学校跡にできたアルテピアッツァ美唄に行ったと。折しも森山大道の「北海道」の巡回展がちょうど明日までで、それを見たって。くぅ〜〜、羨ましがらせて、ほんまにぃ〜。でもおみやげにTシャツヽ(^。^)ノ


20090928 Mon [長年日記]

大和屋竺『荒野のダッチワイフ』

 きのう夜に『さらば愛しき大地』を見かけたところ、タイトルロールに「港雄一」の名前を見つけ、急に『荒野のダッチワイフ』を見たくなるも、沈没。

 う〜〜ん、こんなに異様にすごい映画。が、異様に眠いのはなぜだ。ちょうど2年前に見てますねぇ。そのときも途中で寝てます。なんででしょ^_^; 思うにシュールすぎるのか。おとといの黒澤の対極にあるような映画で、どっち好きやねんと言われたら、もろ手を挙げて、『ダッチワイフ』です!! 黒澤のはいちおう見とけばいいかと思ってしまうのに、これはまた何度でも見たいと思うもんね。通しでなくてもパート、パートだけでも見てたいし、これは五重○ですよ。

たぶん的外れてるけれど、写真でいうと森山大道かもしれない(笑) あしたはまた『愛欲の罠』みようかなぁ

完全オフ

 行き当たりばったり&思いつきで、地図もなければ、頭の中に地図もない、あるのは20年も前のおぼろげな記憶のみで、歩き出したら、案の定、どんどん離れて行くのに気がついて、帰ってからグーグルで地図を見てみたら、きっちり逆向きに歩いてました。まぁ別にそこに行くのが目的ってわけでないし、久しぶりにネイチャーの空気が吸えたからよしとしましょ。そんなとこ行っても撮ってるのは「廃れ」とはw


20090930 Wed [長年日記]

寺山修司『さらば箱舟』(1982)

 寺山修司の遺言とも言うべきか、この撮影の時、寺山はすでに肝硬変がとんでもないことになっていたという。

このYouTubeにも出てくる『さらば箱舟』ラストの小川真由美は、あ〜、涙が出てきた....

だれもいなくなってしまった......何でも望みを叶えてくれるお焼場の煙突のけむりもとまってしまった.....お日様が照っているのに、地上は暗い....にんげんは、中途半端な死体として生まれてきて、一生かかって完全な死体になるんだ。あ、黄色い花だわ!

隣の町なんて、どこにもない.....神様トンボはうそつきだ。両目とじれば、みな消える....隣の町なんかどこにもない....百年たてば、その意味わかる!百年たったら帰っておいで! 百年たったら.....


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