ちくま文庫の『老人力全1冊』をヤフオクに出品してたら落札されたのはいいんだけど、その文庫が何をとち狂ったか老人力を発揮して、どこかに雲隠れ。きのうの晩も家の本棚の隅から隅までさがしたのに見当たらない。ギャラリーかと、きょうも一日、さがしてんだけど見つからない。ちっ(-.-;) おかげでギャラリーの掃除ができたからいいようなものの、とんだ老人力である。だから老人力は困り者なのだ。むぅ、原平先生も『老人力』なんて言うようになっておしまいだななんて言った罰があたったのか。
他人を撮る時に「撮ってもいいですか」と声をかけるのがいるけど、ボクはまず100%しない。それがいいのか悪いのかは別にして、福永さんのDMにも書かれているように「彼らの空気を壊さぬように、静かにその場に溶け込み、いつもより少しだけ距離をとり自然な姿を切り取る」 展示された20点ほどの写真を見ていて、どれも静かで、子どもらをあたたかく見守る視線が感じられる。まさに写真展のタイトル通りのDistance。この距離感ってほんといいなぁ。まるで猫を撮るのと同じで、そういえば、おとどしの町猫のかずねぇの猫との距離感はすてきだった。まぁこのような写真を見て、「知らん人に写真撮られたら言うといでや」などと子どもに吹き込む愚かな小学校の先生は反省すべし。27日まで、ナダールで。