この写真がPENGUIN BOOKS INDIAから出版されるDon Moraesという人が書いた"My Son's Father"という本の表紙に使われる。flickrでオファーがあった。しかしギャラの受け取りとかで手続きが英語だし、書類にサインしてそれをスキャンしたものを送り返したりで、面倒くさい。とは言うものの、何かうれしい。
お彼岸だからってわけでもないが『彼岸花』。小津初めてのカラー作品。佐分利信、田中絹代、有馬稲子、山本富士子、浪花千栄子、佐田啓二、笠智衆、高橋貞二、久我美子とそうそうたる顔ぶれ。古いっちゃ古いけど、そりゃ50年前ですから、だからって見ていてつまらんのでなくて、何かひっぱりこまれる。なんてことはない話なのにね。それが小津なんですよね。娘の結婚話でありながら、肝心の娘の結婚式のシーンはすっとばす。これって小津だから納得してしまえる。映画そのものが冗長になってしまうのをうまく回避させる。そしてそれを見る側に描かせちゃうの。なんともすごいね。