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うらまごまご日記まごっとmaggot

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20090701 Wed [長年日記]

ノスタル爺

Motchanが「ノスタルぢぢぃ」なんてタイトルでミクシに書き込んで、Eaglesの『Hotel California』のユーツベを引いている。それからたどって行き着いたのが

うは、ほんまにブーイングの嵐やん。これはさすがにリアルタイムでは知らないし、だいいち、この65年当時ってのは、Beatlesがやっと日本に輸入されてきて、「ビートルズ旋風」などというお題でジェスチャーやってんだけど、ロカビリーと区別がない。それからあの♪〜しーらぶじゅいぇいぇいえ〜というハイ・トーンの歌声が女の声に聞こえて、Beatlesは女のコーラスグループなのだと思ってた。そんな時代だから、よほどのマニア、あるいはボクよりもう5つ6つ年上でないと、ディランを体験してないでしょ。そしてこのライブ映像がフォークギターをエレキに持ち変えて登場し、猛烈なブーイングで「You're Liar!!」と叫んだという伝説のライブ。

ノスタル爺 part2

ついそのあとゆーつべでノスタル爺に浸る

黒系にめざめたのが、糸井吾郎が深夜放送でリズムアンドブルースいえぇ〜〜って叫んでた

そしてなてったってウッドストック。そりゃジミヘンなんだけど、もうぶっ飛んでしまったのはこっち

やっぱりジミヘンなのですが、いま気がついた(-_-;) このワイト島は逝ってしまうほんの2週間前(;_;)ゴーン

ノスタル爺 part3

その一方でフォーク世代ですから、まずは教祖さまから

で、これは今見てもかっこいい

山下敦弘 『リアリズムの宿』

つげ義春の『リアリズムの宿』と『会津の釣り宿』が原作らしいが、長塚圭史 、山本浩司 の2人を軸にして、それに 尾野真千子をジョーカーのごとく絡ませるロードムービー。これは久々に観た快作中の快作 絶対、おすすめ!!!
冒頭のシーンの国英駅って実在するのだ。適当な田舎の駅を見つけて、看板をつけかえたのかと思ったが、実在する駅。温泉町でヌードの看板で、あれ、これは三朝か?と思ったのだが、案の定そうだった。あの瞬間でわかってしまう自分もすげえと思う。三朝は2回しか行ったことないのにねぇ。まさか鳥取までロケ行ってるとは思わなかったし、砂浜も新潟辺りだと思い込んでたのでした。ロケ現場に行ってみたくなる。
ま、そんなのはどうでもいいから観ましょうね。いいよぉ。面白いよぉ(^○^)


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20090702 Thu [長年日記]

カジノ『鎖縛 SABAKU』

あ、だめ 生理的に無理(-。-;) 早々に早送りしたけど、それでもダメ(;-_-x;) さようならぁ〜〜
2000年のピンク映画大賞受賞ってんだけど....

ロウ・イエ『ふたりの人魚』(2000)

原題がSOUZHOU RIVER、漢字で書くと、蘇州河。なるほど、蘇州ねと、「蘇州夜曲」の蘇州をイメージするのだが、実際、蘇州河というのは、はい、wiki《太湖の瓜涇口を源として発し、上海市街地の外灘北端にある外白渡橋の近くで黄浦江に合流する。全長125km、うち上海市内を流れる距離は54km。》あらら、すると淀川規模なのか。で、黄浦江もそのあとすぐ、長江に合流し、そしてすぐに東シナ海。この黄浦江も太湖から流れ出てるわけで、まぁ、だいたいが蘇州が長江下流すなわち揚子江の低湿地だった。あら、映画と全然違うほうに話が行ってしまってる。え〜、蘇州河というのは、蘇州夜曲とは全然イメージがちがって、大阪で考えたら、木津川ってところか。もっとも「上海市内を流れる距離は54km」ってんだから、木津川なんてたかが5kmほど、ケタが違う。要するに、周囲が工場地帯であったりして、かなり雑把な土地。はい、その蘇州河を舞台に話が進む。
さて、画面には現れないが、1人称の語り手の男がいて、その彼女が美々(メイメイ)。その美々が「わたしがいなくなったら、わたしをさがしてくれる? 馬達(マーダー)のように」と尋ねる。そこで語り手の自分は、馬達を、自分の物語の架空の登場人物として作り上げていく。すなわち
馬達にはムーダンという彼女がいて、ふむ、ムーダンは漢字で書くと牡丹ね、その牡丹が蘇州河に飛込んで人魚になる。その人魚が、ストリップ・バー然とした悪場所で、人魚ショーをしている美々に重なって....
もうどこまでが虚構なのか、はたして自分=馬達、美々=牡丹という現実と虚構の混濁状態に陥れる。な、一筋縄ではいかんだろ。なんか尾をひくんだよ。残るんだよ。こういう映画を観てたいね。


20090703 Fri [長年日記]

竹中直人『無能の人』('91)

「千葉県のこの謎の巨大な穴」→長浦→「やなぎや主人」とつながって、つげ義春をまた引っぱり出してるのですが、この竹中直人の『無能の人』、ちょっと竹中直人監督をみくびっておりました(-_-;) だから今まで観なかったんだけど
つげ義春へのリスペクトがしみじみうかがえる。かなり真剣につげの『無能の人』を再構築している。(DISCASのレビューみてたら、たぶん、つげの本なんかほとんど読んでないんだろうな(-。-;))いや、だいたい原作からしてヤバイですよ。自分自身が四ツ橋で「石を売って」いるような生活ですから(^。^;) 
DVDでは、竹中直人自身が映画と同時進行の解説している第2音声が入っているのだが、そこで、自分で言うてやがんの、『芝居、ヘタだな」w たしかに(爆) はっきり言って、この『無能の人』に限らず、竹中直人ってのは大根も大根。なんでこんなヘタなのが受けるのかわからないんだけれど、不思議。でもむっちゃ芝居の上手い役者の必要がないもんなぁ。とくにこの『無能の人』なんかは特にね。一方、演出とかでも、夕暮れの河原の石屋にシーン、もうこの嘘くさい照明って何?ってもんですが、このクササが受ける。ヘタ上手ってんでもないんだけど、凡庸としたところがすごくはまる。
あとその解説で漏らしてたのだが何かの折に、奥山和由が「1億円出してやるよ」って、うはぁ〜、でも映画で1億円ってのは低予算でしょが(-。-;) 100万でいいからスポンサーいないかなぁ(自嘲)
さてと、故神代辰巳が「鳥男」として出てたり、故山田花子(notヨシモト)やら陽水やら清順やらも特別出演。この特別出演してる人間が多いというのも、つげへのリスペクトなんだろなぁ。そしてまたその特別出演のパートがまた面白くって、『東京暮色』やってくれたりしてネタ繰りがね。

《原作者のつげ義春は、ロケ地の一つである多摩川へロケの終わった翌日に再度訪れるが、石屋のセットや小屋は跡形もなく、寒風に吹かれる河原の枯れた葦を眺めながら、祭りの過ぎ去った後の一人取り残された寂しさを味わったという。(『つげ義春ワールド ゲンセンカン主人』(ワイズ出版))》wikiより


20090704 Sat [長年日記]

キスして 抱きしめて

キスして 抱きしめて「愛してる」って言って
もっと ギュッと 強く 抱いて 胸が 苦しくなるほどに
あなたの背中に手をまわし 顔 胸に埋めて
この恋を 心に 焼きつけたい

真夜中に 突然 目が覚めて
カーテンを 開けるとかすかに 光る星
静かに幸せに さびしくやさしく 見てるみたい

触れた指先も 笑い声も 瞳を閉じればすぐに
完璧なあなたを 思い出せるように 私なりたい

だから いつも
キスして 抱きしめて「愛してる」って言って
もっと ギュッと 強く 抱いて 胸が 苦しくなるほどに
あなたの背中に手をまわし 顔 胸に埋めて
この恋を 心に 焼きつけたい

眠れなくなって 起き出して
たいして 興味も ない くせに
よく見るって聞く 深夜番組つけると
あなたがいるような 気になって

雑踏にまぎれて消えた言葉達を ふと思い出して
胸が痛いくらいせつない 苦しい
さびしいから いますぐ会いに来て

それで そして
キスして 抱きしめて「愛してる」って言って
もっと ギュッと 強く 抱いて 胸が 苦しくなるほどに
あなたの背中に手をまわし 顔 胸に埋めて
この恋を 心に 焼きつけたい
この恋は 永遠って 焼きつけたい

深作欣二『仁義なき戦い 代理戦争』

こればっかりはやめられねぇ。こんなはぁ〜


20090705 Sun [長年日記]

20年ぶりの再会

まずはこれ

これって南津守の二重階段トマソンで、発見は20年前。詳しくはトマソン報告書#012を見ましょう。さて、このエリアはしょっちゅう行くのだが、その後、確か、あのあたりにあったはずなのにとおぼろげな記憶でさぐってみても見つからず、てっきりもうとうに取り壊されたとばかり思ってた。
ところが2日ほど前にまゆ様のflickrを見ていると、

なんでも今年のGWに写真撮り歩いていて見つけたという。を〜、もうなくなったと思っていたものが、偶然か、はたまた必然といえば必然、なんとなればボクらにとってはすごくフォトジェニックなエリアなのですよ、それが再発見できたというのもネットの力のすごさか。
となると、もうじっとしてられなくて、出勤前にぐるっと遠回りして探しに行った。あんなでかいものだから、丹念に通りをチャリで走れば見つかるはず。が、そのエリアは上にも書いたように、それ以後何度も通っているのに関わらず、遭遇することがなかった。あにはからんや、きょうも、いわゆるローラー作戦で通れる道はほぼ通ってみた、が、見つからない。ここから向こうへ行くと、絶対にありえないだろうなという通り(あとでわかったのだが、府道5号線という超メイン)を走っていて、とうとう見つかりましたよ。ごたいめぇ〜〜ん

二重階段

そしてギャラリーに着いてすぐ、ググルでチェック


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なるほど、道路が三角形をなしていて、この一辺はボクの場合はほとんど通らない。といいながら、つい1ヶ月前にも通ってるのだ。そのときはこの物件の向いの津守斎場にばかり気をとられていて見落としている。人間の観察力なんて、先入観で見ているのか、てきとうなもんだワ


20090707 Tue [長年日記]

クロード・ガニオン『Keiko』(79)

'79年のATG配給。といってもこの頃にはボク自身ATGともご無沙汰でした。オッサン化しつつあった時期でもありましたが。というわけで、まったく知りません。抜け落ちていました。

ごく普通のOL23歳....あ、いきなり最初のシーンってのは、高校時代の先生と「あおい」という名の連れ込みホテルに(^。^;) いや、ボクの場合はそんなおいしいことなんかありません(爆死) いや、余談w ゑっ?それで処女喪失なの?いくら時代とはいえ、70年代、それももう80年かって頃に23歳まで処女って、今から考えても想像できません。
ま、それはどうでもいいのですが^_^; このKekoを演った若芝順子って女優、この『Keiko』からぷっつり。jmdb.jpでさえ、リストアップされてるのは『Keiko』だけ。ぅ〜ん、わからんでもないが。決してスクリーン映えする美人じゃないし、演出なのかもしれないが、公開の'79 年当時にしてもセンスのなさはどうよ。まったくオサレじゃないのですね。めっさ、ズブの素人くさい。だいたい映画のつくり自体も素人くさいというか、河瀬直美の『萌の朱雀』なんかはこの系譜をひいてんじゃないか。そんなところで受けたんじゃないでしょか。ちなみにこれで日本監督協会新人賞受賞です。
さて、なんでそんなことになるかっていうと、監督のクロード・ガニオンってのはカナダ人で日本語ばりばりってわけじゃない。だから脚本があって無いに等しい。いちおう役者さんを起用してるんだけど、いちばんリアリティーがあるのが、周旋屋のオヤジと原チャ屋のオヤジ。この二人、ほんとに周旋屋だったり、原チャ屋だったりのずぶの素人 ^_^; というわけで、撮影は即興で行われたらしい。ある程度のプロットとか、どういうシーンなのかは決められてはいるらしいが、決められたセリフはないに等しい。だからなのか、Keikoの最初の恋人になる勝とのキスシーンは妙なリアリティがあるのだよ。はい。
DISCASのロキュータスさんのレビューを引いておくと
《主人公Keikoのキャラクターが「面倒くさい女」で好きになれず、申し訳ないが、主役の女優も、男優も魅力を感じず、演技も「ポルノ映画の服を着ているシーンのようなシラジラしいもの」に思えて退屈でした。
それが、後半、主人公の先輩カズヨというキャラクターが出てきて、映画が一変しました。》
ズバリですね。「面倒くさい女」(^.^;) いやまさにカズヨ役のきたむらあきこが出てくるまでもったよ。そこまでで投げ出されてもしょうがないかもしれない。彼女の登場で意外なほうへ話が進んで行って、ロキュータスさんも言うようにきたむらあきこでもってる映画といっても過言でないかもしれない。あ、銭湯シーンで全裸のおばちゃんとかまで出てくる。そんなのはクロード・ガニオンにとってのカルチャーショックな世界を描きたかったんでしょうw

ちょっと気になる映画で、桃井かおりと奥田瑛二の『リバイバル・ブルース』もチェックすることにします。


20090709 Thu [長年日記]

クロード・ガニオン『リバイバル・ブルース』(03 日,カナダ )

『Keiko』から20年経ってるとはいえ、これも演出手法としてそう変わったわけではないだろう。けど内藤-桃井、内藤-奥田、奥田-桃井 この3通りのからみ、前の『Keiko』とは比べものになりません。役者だぁ〜〜
桃井「相手がさぁ、どうやったら気持ちよくなるかなとそればっかし考えて行けないというタイプなの、わかる?」
癌で余命いくばくとない奥田を引っ張り出して、20数年ぶりにバンドを再結成しようとする、話としては、あんまり好きじゃないんだけれど、この3人の絡みと演出手法がばっちりはまって、見ていて飽きない。
あ、塩次ファンは必見です。塩次ファンなんてマニアックなんだからとうに見てるか(^_^;

20090711 Sat [長年日記]

梅雨明け

天気図からすると、停滞前線ばっちしで、どう見てもまだ梅雨明けしたとは言えませんけど、「梅雨は明けたの!」なぜなら蝉がジャンジャン鳴きだしたから
月曜日に梅雨は明けたかなと思ったけど、それも今年初めて蝉の声を聞いたから、が、蝉の中には気の早いヤツもいるもので、すぐに鳴りを潜めた。案の定、火〜金ともうひとつの天気だった。きょうはかなりの集団で鳴いてたから、ホンモノだろう。気象庁の腰抜けな発表の仕方「梅雨は7/11に明けていたようです」に比べりゃ、蝉のほうがずっと確かで潔よろしい。

ジム・ジャームッシュ『ミステリー・トレイン』

ジャームッシュは、ほとんどすべて以前に見ていて、どれも2度、3度なのに、永瀬のせいか、『コールド・フィーバー』(ボクにしたらイマイチ)と勘違いしてもういいかと思ってた。あぁ、これね、プレスリーの『ブルームーン』がキーになるやつね。くわしくは、まごれびゅに、すでに書いてらw
そこにも書いたけど、画面の右から左へ登場人物が歩く。それを横をカメラが並走する。これはこの『ミステリー〜』に限ったことでなく、『ダウン・バイ・ロー』(カメラだけ通りを流す)の冒頭のシーンでもそうだけど、この町の切り取り方がなんといっても最高です! 助手席に乗せてもらって、写真を撮る気分よ。

暗室

久しぶりの暗室。流しも大きくなってよかった。今度のシンクだと半切できるだろう。ってたぶんしないけど(^_^; ってするかもw
水道の水温は25℃越えてはいるけど、保冷剤をぶちこんだら最後までなんとかなった。それより、調子が出ないのな。ぅ〜〜む、と悩むふりをするw


20090712 Sun [長年日記]

クエンティ・タランティーノ『KILL BILL』

DISACASのレビュー、アマギンさんが絶叫

オッケイなもんはオッケイでーーっす!と、自分に叫びたいw
何もかも追求する必要は一切ない。これぞT級。

タランティーノさん、オッケイでーーーーっす!

売れる必要もなければ、理解される必要もねぇ!気に入った奴が
2回3回と見て楽しもうではありませんか!

これぞT級とは的を得ています。他のレビューは、血糊の量のことがほとんど。やぁ、ここまでやってくれれば、血糊がどうのこうのと言う気はさらさらありません。B級劇画を見ているようでおもしろかった。疲れてるときにはこういうのがいいね。
はてさて、タランティーノの日本映画への傾倒ぶりはたいしたもので、黒澤だったり、深作だったり、あ、タイトル・ロールで「深作欣二に捧げる」ってあったね。そして梶芽衣子好きにはあきれたもので、あの場面で「修羅雪姫」を流すなんざ、この映画、そのためにつくったんかいと思わせるものがある。いや、こんなふうにつくっときながら、笑わせてくれるんだけどな<カッパ( ゜Θ゜)
ははは、ツッコミどころ満載ですよ。<飛行機に日本刀持ち込めるのか


20090713 Mon [長年日記]

大判小判@LimeLight

間違えて先週の月曜に行きそうになった(^_^; 大判小判はきのうからw
竹歳さんのPENの写真群。あー、写真ってこんなんだったなぁという思いが甦ってくる。この初代PEN、竹歳さんのお母さんのだったらしいが、たぶんそのお母さんというのはボクと同じくらい?(竹歳さんのことはまったく知らないので、あくまで想像)。最初に持たせてもらったカメラは何だったか忘れたが、小学校の高学年の頃にガンガン(といっても今ほどではないだろうけど)撮ってたのがそのPEN。実家をさがしたが見当たらない。たぶん壊れてしまったのかもしれない。で、どうにもならん写真がいっぱいで、そういうのはがっさりとまとめて箱に入ってた。いや、その頃の写真ってのはがっさり乱雑に箱にほりこまれたるものだった。そこから引っ張り出して、あ〜これこれって感じ。そいうふうに無心に撮っていた頃が、ある意味、愛おしいし、写真の原点だと思い出させてくれたのだった。

本格的に梅雨明けか、会う人ごとに、あいさつは「暑なったねぇ」で、写真撮るというか、写真撮るために動くのにめげる。それでもという思いでGRで2本。ギャラリーにようやっとという感じで逃げ込んで、即、現像。


20090714 Tue [長年日記]

森山大道『遠野物語』から覚書き

たとえば、ある場所へ写真を撮りに行くにさいして、あるテーマらしきものを決めたとき、ほとんど、それに関して、そのために資料を調べたり、事前に調査をしたり、なんてことを、絶対と言っていいぐらいしないんです。(中略) これは僕の独断になってしまうんですが、僕は僕がカメラを持って立っている場所こそが、すなわち僕にとって抜きさしならない現場であり、写真のすべてである、と言うことなんですね。それは言い換えると、たとえどんな予備知識やイメージを持っていようと、それらは必ず現場によって簡単にくつがえされるという考え方です。だから、方法論とか原点らしきものをもし仮に僕が求めるとしたら、それはすべて現場であり、現場からなんです。

タランティーノ『KILL BILL 2』

ビルとの最後の対決は意外とあっけなかったなぁ。1のオーレン・イシイとの対決のように『修羅雪姫』が流れるの期待してたのにw いちおうエンドロールでは2でも『怨み節』が流れる。
1であれだけ派手に劇画漫画やっただけに、意外と2はおとなしめ。というのは、1は問題で、2はその解答だと言うんだけど。でもなぁ、2時間超は長過ぎ。


20090715 Wed [長年日記]

阿木燿子『TANKA 短歌』(2006)

どうしようもないです(-_-;) 黒谷友香が全裸になってくれようが、なんかこんな映画で脱いだなんてのが可哀想なくらい。黒谷の相手となる黄川田将也、村上弘明という男がどうしようもないのですね。いや、男優そのもというよりその男を描くのが酷すぎます。なんで?となるのですね、どうして黒谷友香はこのような男と関係するのか、どうにもなぁ。ポルノならポルノでいいのに、半ばトレンディドラマのように仕立て上げ、それもいつまでバブルやってんだいってシロモノ。2度のフォアグラを食すシーンなんて噴飯もんです。たった3年ほど前の作品などとは全く思えなく、なんかほんとに時代に取り残されたマスターベーションとしか感じれません。ちぃ〜〜ん(# ゜∀゜)


20090716 Thu [長年日記]

石井輝男『ねじ式』 (98 日)

やっぱ、オーレン・イシイ輝男はすごいのだった。
(注:KILL BILL1で役名を「オーレン・イシイ」としたのは、石井輝男、石井隆、石井聰互へのリスペクト)
ちょいと前にひょんなことから、木更津の目玉をネットで見つけて、そっから長浦にとんで、『やなぎや主人』でしょ。行き着くところは『ねじ式』(^○^)なのでした。
ケチをつけるとしたら、浅野が海から出てくるときに頭上に飛行機が飛んでないこと、目医者の看板がしょぼいこと、機関車が村に入ってくるシーンもしょぼいことかなw

くわしくはまごれびゅ(前に観たときに書いたのだけれど)


20090717 Fri [長年日記]

婁燁『天安門、恋人たち』

2006年、これで婁燁(ロウ・イエ)は5年間の映画制作禁止処分

問題の天安門事件('89)にしたってそうだけど、中国ってのはほんとようわからん。『霸王別姫』なんか見てたって、きのうの善はきょうの悪で、きょうの悪はあしたの善ってところがある。まぁ、それはようわからんとして、考えてみれば、この映画の描かれる天安門事件89年で、ベルリンの壁崩壊が90年、ソ連邦崩壊が91年、同時期日本はバブルまっただ中で、だれも彼も、ボクもそう、浮かれ気分で平和日本アンポンタンでしたよねぇってしみじみ。それはそれとして、調子こいて、天安門事件に自分の学生時代を重ねてみて、それから10年、20年か......( = =) トオイメ そうして、まんまにせつない気分になってしまうのも平和ぶぉけ...かもしれない。
でも2時間15分とちょい長めなのだが、こうう映画を弾圧に耐えてつくっていることに尊敬する。同時期に、バブルからまださめきらないクソ映画(おととい見たヤツだよっ)がつくられてたなんて


20090718 Sat [長年日記]

眠れぬ夜は君のせい

静かに夜の帳が 2人を包んで
さまよう愛の言葉の背中を押してくれる

バスが揺れるたびに 触れる肩にまだとまどうから
窓の外に目を向けた 月が微笑んでいた

今夜夢の中 どうか逢いにきて その願いがもし叶うなら
信じてもいいよ 昔の話を
あなたの肩に触れた風の中
私の心の奥には 春の花が咲いている

静かな夜はあなたを 思い出してしまう
さっきまで隣で笑い 話しかけてくれたのに

何も知らぬうちに心が離れてしまわぬように
窓の外に目を向けた 月が震えていた

恋焦がれたなら 想うその人と 夢の中でもし逢えるなら
さみしい夜など きっとないのにね
あなたの肩に触れた風の中
私の心に咲いている 春の花を抱きしめて

今夜夢の中 どうか逢いにきて その願いがもし叶うなら
信じてもいいよ 昔の話を その想いが夢まで届く
今夜夢の中どうか逢いにきて
あなたの肩に触れた風の中
私の心の奥には 春の花が咲いている


20090719 Sun [長年日記]

リチャード・C・サラフィアン『バニシング・ポイント』

『イージー・ライダー』にしろ、『俺たちに明日はない』にしろ、当時ニューシネマと呼ばれたのは、けこう破滅型で、行ってまえ!でもあとは...という、けっこうその時代をついてたのね。だから逆に「死に様じゃなくて、生き様が問題なんだよ」と言いながらも、けっこうそれらの、三島由紀夫のあの一件も含めて、妙に死に様に憧れていた。
そして今、この『バニシング・ポイント』を見ると、意外とラストがしょぼいことに気づく。もっと壮絶に砕け散ったかと思っていたけど、う〜ん、何というか、その時でも、三島のような最期より、むしろこの程度のしょぼいラストだったからこそ妙な共感をおぼえたのかもしれない。そういえば、福田善之の『真田風雲録』における真田幸村のしょぼい最期がいいなぁなんて話してた。
あ、この映画はある意味、カルトで、検索かけたら、克明に解説してるサイトもあるのでさがしてみ。何とは無しに心にひっかりが残る映画であることにはちがいない。


20090720 Mon [長年日記]

若松孝二『連合赤軍 あさま山荘への道』

誰が監督したのかも全く知らない、あさま山荘の映画が3,4年前にあった。役所広司がでてるヤツね。まったく見る気もしなかったのだが。若松孝二が、それを見て、「こんなもの(-_-;) オレがつくる」と怒り狂ってできたのがコレ。よくぞ若松を怒り狂わせてくれたものです(^_^)
3時間ちょいの長尺。一気に見てしまう。たぶんセクトによって、ナンセンス!などの声も出てくるのかもしれない。それはそれとして

このあさま山荘に○機が突入するのは、テレビ史上に残る、現場中継だった。そのテレビを見ながら、ボク自身は何をしていたかは、ここでは書けない。
が、自分史でもそうだけど、この1972年というのは70年以上に、劇的といったらいいのか、ドラスティックな変節点だったなとしみじみ思う(いまに即して考えれば、『写真よさようなら』だって72年だし)。ちょっといろいろありすぎて....いまでも津波のように押し寄せてくるよ。
こんなふうに振り返ってしまうのは第4Qにさしかかったからなのか。

森山大道『光と影』@アセンス心斎橋

『光と影』が4月だったか、復刊されて、その写真展が心斎橋のアセンスでやってる、なんて知らんかった。大道さんのオフィシャルではアナウンスされてはいるけど、森山大道コミュにも書き込みがないし、ボクだって、土曜日にお客さんに教えてもらったところ。
作品はすべてその『光と影』からので、プリントしなおした? 大道さんのもっとも落ち込んでいたときから這い上がってきたときのもの。だから作品そのものも静か。だから煽り立てられるというほどのエネルギーが押し寄せてくるってわけでもないのだが。
意外と静かで、15分ほど見ていたのだが、その間、他に誰も来ない。もったいない。表に出たら、浴衣なんちゃらでお姉ちゃんの行列で、心斎橋筋は人だらけ。

山本政志『CYCLE』

山本政志ってのは、なぜか好きだな。低予算だしw、役者はヘタというかね、芝居させないんでしょ、きっとw
なんかちょっとキツネにつままれたような、山本政志の「とりかえばや物語」。あんまり深く考える必要もなくてよろし。
この映画ってホラーのくくりだけど、そうみると超つまらんでしょう(^_^; 逆に、ホラーだったら、ボクが見ないんだけどw


20090721 Tue [長年日記]

あぁ、うなぎ(-_-;)

どうも最近、耄けてる。きょうも少し前に送ってもらったうなぎを、2日遅れの土用の鰻だと、持って帰ろうとしたのだが、表で看板をしまうときに、ふっと置いたまま帰ってしまう。岸ノ里を過ぎたところまで走ったところで思い出した。大あわてでチャリを飛ばす。雨がぽつぽつ来るも、そんなことは言うてられない。足がぱんぱんになりかけて到着。
あった! ふ〜っ、そして脱力。脱力しすぎて、家に帰り着いても、疲れ果てて鰻を食う元気も残っていなかった。土用の鰻はいつになるやら。


20090722 Wed [長年日記]

つげ義春『流れ雲旅』

つげ義春流れ雲旅 (1971年) amazon

 わたしたちが<旅人>であるとき、わたしたちは<風景>に向かって歩き、<風景>とふれあい、そして<風景>を通りすぎていく者だ。風景あるいは土着の生活に対してわたしたちはわたしたち<旅人>のもつまなざしにひとつの決意をこめざるを得ないのだ。わたしたちが風景=生活社のまなざしを内部に持ち得るなど考えるのは、おそらく愚かしい空想だ。

たしかにわたしたちは、花の下で夢みるようにとけこむように死んじまえたら、それは無上の幸せだと思う。あるいは老人遍路たちは旅をしながら、死になじむこころを求めているのではないか。<日本人>の理想的な死にかたとは、そんなものであるのだろう、と思った。

ところでこの『流れ雲旅』は、つげ義春がひとりで著した、つまり文も写真もつげだとばかり思っていた。写真、上手いよなぁと思っていたら、写真は北井一夫だったし、文章は大崎紀夫。なぁんだ、つげ義春は本職の絵だけだったのか。でもそのコアとなるのはつげなのだけれど。

久しぶりにすき焼きを食す。やっぱりいい肉は美味い。

ああ、流し

っても流しの演歌歌手じゃなくて、ギャラリーの流しです。
1ヶ月前から、ビルの補修工事といって、床のタイル張り替えや壁の塗装、さらに流しの取り換えの工事が入ったのだけれど、流しまわりの左官工事がヤバくて、そりゃそうだ、素人目に見てても、そんなんでええのという工事で、案の定、すぐにひび割れが来て、やり直しだってさ。で、せっかく入った流しも、また1週間撤去。なんもできん(-_-;)


20090723 Thu [長年日記]

ベルナルド・ベルトルッチ 『ドリーマーズ』(03 英)

ベルトルッチの印象はというと、イマイチなんだよねぇ。で、この『ドリーマー』はどうかというと、やっぱりイマイチ。 フランスの5月革命の中で隔絶してしまった男と女と男を描くのだけれど、数日前に『連合赤軍 〜』なんて泥臭いのを観てしまうと、これでいいのかなどと思える。
バックにジャニスやジミヘン、ドアーズ、さらにディラン、それも「クィーン・ジェイ」なんかが使われて、さらに『勝手にしやがれ』やら、その他、もう映画ヲタでないとわからんクラシックな映画が挿入されようとも、それがどうなんだって思えてしまう。こんなふうに70年が描かれてもいいのかと
R-18バージョンで観たので、ヘアもろ、イチモツぽろんちょ....でもなぁぁ


20090725 Sat [長年日記]

天神祭

天神祭といっても、一頃のようにシャンシャーンってやってるわけにもいかず、花火も見ることもなく、ふっと浴衣姿のおねえさんを撮るくらい。あくせくあくせく

石井隆『死んでもいい』

ヘタすりゃ火曜サスペンスに陥ってしまうのを、ふみとどまっているのは、大竹しのぶ、永瀬正敏、室田日出男の3人。役者がいいと締まるもんだ。ラストでの大竹しのぶはギョッとするくらい美しい。それまでの2時間はあの絵のためにあったような気がする。

山田勇男『蒸発旅日記』

つげの『貧困旅行記』の「蒸発旅日記」から、かなり原作に忠実。が、これはつげじゃないですよ。なんか別のもの。直前に観た『死んでもいい』は役者がよかったのに、芯になる役者が絶無。ふつうさ、メインが弱かったら、なんとかサイドでもたせるのに、サイドの面子もからっきし。なんかさぁ、やたら妙ちきりんな記号が目立ち過ぎ。時計はすべて裏だし、あんなに時計を見せる必要なんてないしね。こういう映画って、つげの愛読者がおおかたを占めるのにねぇ、「睡眠薬」などと太ゴチックで書かれた薬袋を映し出すなんてずっこける。それに木村威夫の美術がますますつげ離れしてしまう。それはそれなりにいいのだけど、例えばカフェ・カリガリの装置はさすがに木村威夫なのだが、そこに配されたテーブルがどうにもいけない。そうしたディティールまで手が届かない低予算がみえみえ。それなら木村威夫でなくて、その分を別のところにもってけばいいのに。山田勇男って監督はどうも木村威夫組らしい。
実はこれ、2年ほど前に見かけて、途中でほり出したの。そしてきのうの晩に見かけて、また途中でほりだした、ようやっと続きを最後まで我慢したのは、ここのところ、『リアリズムの宿』、『無能の人』、『ねじ式』と見てきたから、その成り行きだけ。


20090730 Thu [長年日記]

森田芳光『ときめきに死す』(84)

ジュリーに樋口可南子だから、どんな男と女のカラミかと思ったら、不思議よねぇ。そいや、DVDおまけの予告編に「不思議なハードボイルドサスペンス」とあった。なるほどぉ〜、上手いこと言い寄る。いや、キツネにつままれたような、ラストに殺られたのも側近だろ。あの落ちのつけかたって不思議な味。
84年ですか。まだZ80とか、ボクはやっとPC8001買えなくて、6001で、それでもバイオリズムが描けるとか、いまなら赤子の手をねじるようなことが大変で。要はガキがコンピューターの中でシュミレーションしてるんでしょ。しかも横には8インチのフロッピー。ニンマリしてしまいました。


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