「千葉県のこの謎の巨大な穴」→長浦→「やなぎや主人」とつながって、つげ義春をまた引っぱり出してるのですが、この竹中直人の『無能の人』、ちょっと竹中直人監督をみくびっておりました(-_-;) だから今まで観なかったんだけど つげ義春へのリスペクトがしみじみうかがえる。かなり真剣につげの『無能の人』を再構築している。(DISCASのレビューみてたら、たぶん、つげの本なんかほとんど読んでないんだろうな(-。-;))いや、だいたい原作からしてヤバイですよ。自分自身が四ツ橋で「石を売って」いるような生活ですから(^。^;) DVDでは、竹中直人自身が映画と同時進行の解説している第2音声が入っているのだが、そこで、自分で言うてやがんの、『芝居、ヘタだな」w たしかに(爆) はっきり言って、この『無能の人』に限らず、竹中直人ってのは大根も大根。なんでこんなヘタなのが受けるのかわからないんだけれど、不思議。でもむっちゃ芝居の上手い役者の必要がないもんなぁ。とくにこの『無能の人』なんかは特にね。一方、演出とかでも、夕暮れの河原の石屋にシーン、もうこの嘘くさい照明って何?ってもんですが、このクササが受ける。ヘタ上手ってんでもないんだけど、凡庸としたところがすごくはまる。 あとその解説で漏らしてたのだが何かの折に、奥山和由が「1億円出してやるよ」って、うはぁ〜、でも映画で1億円ってのは低予算でしょが(-。-;) 100万でいいからスポンサーいないかなぁ(自嘲) さてと、故神代辰巳が「鳥男」として出てたり、故山田花子(notヨシモト)やら陽水やら清順やらも特別出演。この特別出演してる人間が多いというのも、つげへのリスペクトなんだろなぁ。そしてまたその特別出演のパートがまた面白くって、『東京暮色』やってくれたりしてネタ繰りがね。
《原作者のつげ義春は、ロケ地の一つである多摩川へロケの終わった翌日に再度訪れるが、石屋のセットや小屋は跡形もなく、寒風に吹かれる河原の枯れた葦を眺めながら、祭りの過ぎ去った後の一人取り残された寂しさを味わったという。(『つげ義春ワールド ゲンセンカン主人』(ワイズ出版))》wikiより