原作へのボク自身の思い入れが強すぎるのか。この安吾の物語って幻想、そして狂気だから、安吾が思い描いたであろう満開の桜の森なんて、現実にありえないだろう。それを目に見えるものとして描写することがいかに難しいか。正攻法すぎるのか。もっとデフォルメした満開の桜の森、また生首であってもいいように思う。文学を映画にするのって、ほんと難しいな。篠田正浩・岩下志麻をもってしてもね。
やはりボク自身の幻想として、ボク自身のイメージのままとっておきたい。