| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
コメント・ご意見・ご感想は、e-mailにて コメント(ツッコミ)はできない設定にしています。 |
20060313 Mon [長年日記]旅の終わりに今回の香港・ベトナムの旅はほんと長かった。毎日毎日が濃すぎて、こんなに疲れて、まだ何日あるのかぁなんて考えたのは初めてのことだ。その刺激に満ちあふれたことどものとどめの一発が待ち受けていようとは。 それは夜行バスがダラットを出発して約30分ほどのこと。真っ暗な道をバスはそんなに速いスピードでもなくひたすら走っていた。と、突然の急ブレーキの直後に、ガシャーンっと衝撃がバスの前方で起った。乗ってるほうはそうたいした衝撃を受けたわけでもなかったのだが、事故が起ったのははっきりわかった。バスの前方で何やら騒ぎが起る。窓から前のほうを見ると、真っ暗な道路に一人の人間が倒れているのが見えた。はじめ羊か何かの動物のように見えたのだが、ときおり照らされるライトに、それははっきりと人間であることがわかり、そしてそのライトの中で血が流れ出すのが見てとれた。バイクの衝突即死事故。 それから何分経ったか、すごく長い時間のようにも思えた。事故現場に3ケツで家族を乗せたバイクが2台か3台やってきて止まる。そして多分、その事故にあった人の娘たちだろうか、狂ったように泣き叫んで遺体に駆け寄ろうとする。それを止めて引き離そうとする男たち。その光景はボクのすぐ目の前で起っていた。 やがて警察らしきクルマもやってきて、現場検証が始まる。と、いっても日本のようにたいそうなものでなく、すごく簡単なもののように思えた。そのころになって、やっとボクもバスから外に降りてみると、月明かりに昼間に見た山の形がはっきり見えた。現場はどうもあのチキンビレッジの近くのようだった。 代替えのバスもやってきて、事故のバスは警察の男がそれから2,30分警察まで運転して、そこで代替えのバスに乗り換えた。もちろん運転手も交代した。何かベトナム語で乗務員が話していたがまったくわからない。そして何事もなかったように、予定通りなのか、朝の6時ちょうどにバスはサイゴンに着いた。 ------------------ ホーチミン空港12時前発、関空21時半着。 |
|