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20070214 Wed [長年日記]寒冷前線なんて考えたくない朝、といっても昼近く、きょうはどんなだと窓から外を見る。曇っていて、木が大きく揺れている。寒そうだな。道路も濡れて、雨か。その窓から見た目は寒そうだったので、一枚余分に着込んで出るたのだが、寒くない。むしろむっとするぬくさ。この時期の雨は、もうそろそろ、一雨ごとに暖かくなっていく、そんな雨だな、今年はまともに冬が来ない間に そんな時期になったんだな、と思う。 あまりにぬくいので、ちく玉ぶっかけの冷たいの。基本だね。食べ終わって、表に出ると、ばったり雅美さんと出会って、変なもんだわ なんでばたっと会うの? ビックにネガとりに行って、出てきたら、急に雨。それもかなりのどしゃ降り。さっさと地下鉄で昭和町まで行ったが、雨まだ止まず、風も強くなって、傘さして歩いてたら、さすが100円、突風に一発で折れ曲がり、ほうほうのていでギャラリーに駆け込む。いまのは寒冷前線通過だったのか、そうすると少し前の異様なぬくさは温暖前線と寒冷前線の間か、なんてことを考えるのはいい加減にやめにしたい。 VOXのgalleryはここにある本なんかの紹介にしようとやまだ紫の『性悪猫』を見てると涙が出てくる。惚れたか? 村上龍『寂しい国の殺人』きょうもだるいので、龍の『寂しい国の殺人』を読む。 わかりやすい例として、芥川・直木賞とレコード大賞がある。この十年間の芥川・直木賞の受賞者を十人あげてみろ、と文芸編集者に質問してもほとんど答えられない。この五年間のレコード大賞にしても同じことだ。国民的な賞を設定して、国民への励みを与える。国民は受賞者を讃え、尊敬する。というような構図は開発途上にある国のものだ。レコード大賞にしても、役目は終わっているのだと、ほとんどの国民が無意識のうちに気づいている。この十年間の首相の名前をほとんど覚えていないのも、甲子園の全国高校野球の優勝校をすぐ忘れるのも同じ理由に依る。 なるほどね、きのうの絲山秋子だって芥川賞だと知らなかったし、だから、それがどうなのってくらい。ヒーロー不在とはいうけど、ヒーローが先頭に立って引っ張って行った近代化はもう終わったってことでしょ。この『寂しい国の殺人』からすると、いまボクが進もうとする方向はまちがってないな。だから、よけいになるほどねと思えるんだね。 |
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