仕事があるとスポイルされていかん。こんなボクでさえスポイルされるんだから、他の連中ってどうなんだろうと、いらん心配。
きょうから読み始めたのが『愛の渇き』
「何、読んでるんですか?」って聞くから、「三島由紀夫」と答えたら、「あ、わたし見ましたよ」って、ああ、『春の雪』かいな、ったく。あればかりは見たくない映画の筆頭かもしれない。映画の良し悪しの問題じゃなくて、『春の雪』だけではなくて『豊饒の海』については特に思い入れが深いもんだから、自分で紡ぎ出したイメージを壊したくない。それだけ。妻夫木クンかぁ。
その昔、オヤジがクリス・クリストファーソンだったかの『午後の曳航』を見て、つまらんかったと言ってたのを思い出す。無理もないかなと、日本人のねっとりした情感、とくに三島はよりねっちりとしてるから、そんなものアメリカ人にはわからんのちゃうかと。ボクは見てないけどな。
でも映画『春の雪』が出発点であったとしても、三島を読んでみようとすることはいいことかもしれない。