何日か前より、ああ、またその日がやってくるなと思いながら、いざその日になってみると、きっちり忘れてしまってる。夜になって、写真整理するときに思い出してやんの。 35年ですよ、35年。
こないだ、ふと思ったこと。高校時代に大宰に耽ってころ、それは大宰が入水自殺してからちょうど20年の頃だった。それはずいぶん以前の、いやはるか昔のことのように思っていたのに、三島の自決からもう35年だぞ。とんでもない昔のことだ。蛇足だが、あと15年も経つと、三島が青空文庫に入るのだよ。 つまりは自分が生まれる以前のことか、それ以後、あるいははっきり自覚できるようになって以降かで時間のスパンがずいぶん違う。 同じように、あれからちょうど10年なのだ。それは長かったのか、短かったのか。十年ひと昔。