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20051117 Thu [長年日記]

『虞美人草』

ヤモが読み直していて、おもろいでぇーというと。はい、さっそく青空文庫からその部分を引用

《嘘は河豚汁である。その場限りで祟がなければこれほど旨いものはない。しかし中毒(あたっ)たが最後苦しい血も吐かねばならぬ。》

いいねぇ。炯眼だよなぁ。をっ、この直前もいいなぁ。

《若い女と連れ立って路を行くは当世である。ただ歩くだけなら名誉になろうとも瑕疵とは云わせぬ。今宵限の朧だものと、即興にそそのかされて、他生の縁の袖と袂を、今宵限り擦り合せて、あとは知らぬ世の、黒い波のざわつく中に、西東首を埋めて、あかの他人と化けてしまう。それならば差支ない。》

ををーっ、言うてくれてるぢゃないの、さすが漱石先生よ。うん、なになに、

《小夜子と自分は、碁盤の上に、訳もなく併べられた二つの石の引っ付くような浅い関係ではない。》

うううむ、意味深長な、「訳もなく併べられた二つの石」ね、うううみゅ。まさに、秋深し、となりは何する人ぞ、ですなぁ。って、なんのこっちゃらようわかりませんが、そうそう、ちょっと前にヤモが、この表現はええよぉって見せてくれたところ

《時ならぬ春の稲妻は、女を出でて男の胸をするりと透した。色は紫である。》

「九寸五分の恋が紫なんじゃない、紫の恋が九寸五分なんです」


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