実は、きのうオヤジの顔を見ながら泣いた。この男もかつてはかっこよかった、この男に憧れて育ったんだなと。いま、酸素のパイプに取り付かれて、ときおり目をかっと見開いて息を吸い込む。でもあまり酸素をとりこむことはできないで
人の顔に指さして「大丈夫か?」なんてこんなときに聞くなよ。「オレのこと心配なんかするんだったら、自分のカラダ大丈夫かと心配しろ」と答えたけど、大丈夫に決まってるだろ、アンタが気を送ってくれただろ。そういう星に生まれてんだよ、オレは。もういなくなってもオレはやってける、それくらい充分に気を送ってくれただろ。
ありがとう。ずっと、アンタを見て、アンタの真似をしてやってきた。でもこれからはオレがやってく。大丈夫だ。