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20090722 Wed [長年日記]つげ義春『流れ雲旅』
わたしたちが<旅人>であるとき、わたしたちは<風景>に向かって歩き、<風景>とふれあい、そして<風景>を通りすぎていく者だ。風景あるいは土着の生活に対してわたしたちはわたしたち<旅人>のもつまなざしにひとつの決意をこめざるを得ないのだ。わたしたちが風景=生活社のまなざしを内部に持ち得るなど考えるのは、おそらく愚かしい空想だ。
たしかにわたしたちは、花の下で夢みるようにとけこむように死んじまえたら、それは無上の幸せだと思う。あるいは老人遍路たちは旅をしながら、死になじむこころを求めているのではないか。<日本人>の理想的な死にかたとは、そんなものであるのだろう、と思った。 ところでこの『流れ雲旅』は、つげ義春がひとりで著した、つまり文も写真もつげだとばかり思っていた。写真、上手いよなぁと思っていたら、写真は北井一夫だったし、文章は大崎紀夫。なぁんだ、つげ義春は本職の絵だけだったのか。でもそのコアとなるのはつげなのだけれど。 久しぶりにすき焼きを食す。やっぱりいい肉は美味い。 20090720 Mon [長年日記]若松孝二『連合赤軍 あさま山荘への道』
誰が監督したのかも全く知らない、あさま山荘の映画が3,4年前にあった。役所広司がでてるヤツね。まったく見る気もしなかったのだが。若松孝二が、それを見て、「こんなもの(-_-;) オレがつくる」と怒り狂ってできたのがコレ。よくぞ若松を怒り狂わせてくれたものです(^_^)
このあさま山荘に○機が突入するのは、テレビ史上に残る、現場中継だった。そのテレビを見ながら、ボク自身は何をしていたかは、ここでは書けない。 森山大道『光と影』@アセンス心斎橋
『光と影』が4月だったか、復刊されて、その写真展が心斎橋のアセンスでやってる、なんて知らんかった。大道さんのオフィシャルではアナウンスされてはいるけど、森山大道コミュにも書き込みがないし、ボクだって、土曜日にお客さんに教えてもらったところ。 20090719 Sun [長年日記]リチャード・C・サラフィアン『バニシング・ポイント』『イージー・ライダー』にしろ、『俺たちに明日はない』にしろ、当時ニューシネマと呼ばれたのは、けこう破滅型で、行ってまえ!でもあとは...という、けっこうその時代をついてたのね。だから逆に「死に様じゃなくて、生き様が問題なんだよ」と言いながらも、けっこうそれらの、三島由紀夫のあの一件も含めて、妙に死に様に憧れていた。 20090718 Sat [長年日記]眠れぬ夜は君のせい静かに夜の帳が 2人を包んで
バスが揺れるたびに 触れる肩にまだとまどうから
今夜夢の中 どうか逢いにきて その願いがもし叶うなら
静かな夜はあなたを 思い出してしまう
何も知らぬうちに心が離れてしまわぬように
恋焦がれたなら 想うその人と 夢の中でもし逢えるなら
今夜夢の中 どうか逢いにきて その願いがもし叶うなら |
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