この『ヌードの夜』はまぁまぁおもしろかったかな。ま、石井隆だから、良くも悪くも石井隆なのである。どういうこっちゃ^_^;DVDのおまけの竹中直人のインタビューが最高におもろい!『赤い眩暈』のときの桂木麻也子との濡れ場のアフレコ裏話だとか、海にクルマごとダイビングしたときの長回しの裏話だとか。映画館で観るより、寝転がってゆっくりDVDで観ても十分。というより、DVDでなかったら、このおまけ映像は観れないんだよねw 余貴美子は石井隆の劇画の「名美」に似てるよなぁと思ってたら、実際に石井隆もそう思っていて、『赤い眩暈』でもオファー入れたとか、それは監督のインタビューで。 椎名桔平がいいねぇ。「指がぁ〜」って絶叫が最高によろしと思ってたら、これは監督に何度も演らされたと、竹中がバラしてますw
あら、これって、そんな昔のだった^_^; いいとこ10年ほど前かと思ってたのに メインになる蔵の中の二人、山中康仁と松原留美子がねぇ。。。完璧にミスキャスト。松原なんてこれっきりですもん。山中もほとんどこれっきりに近いし、この二人を軸とせざるを得ない話なのに、あまりに力がなさすぎ。「蔵の外」の二人が中尾彬と吉行和子だから余計に差が歴然としすぎていけない。 いま調べたら、「松原留美子」ってニューハーフの走りだってさ。(http://www.geocities.com/WestHollywood/Chelsea/1027/ruby.htm) 道理で、主演の女にしては、ようこれだけぶっさいくなのを使ったなと思った。ほかにもっと市松人形さんのような女優がいるだろうに。骨格がやっぱり男だし、第一、肌のキメに艶がない。どうも製作意図として、「倒錯」に主題をおいて、本来女であるべきところをあえてニューハーフ使ったらしいが、それって製作側の頭の中が倒錯どころか、倒れてしまってんだよ。
角川春樹が一連の横溝正史モンであてて、調子にのりすぎて、こけた超駄作。
あさってからの《じいちゃん・ばあちゃん》展の写真をさがすのに、本命の1枚が見つからなかって、5時間がかり。やっとこさ、見つけたで。わかってんだから、さっさとやっとけよと思うのだけど。まぁ、途中でその次の《大阪》のネタもついでにさがし始めたし。おかげで《じじばば》3回くらいできる(笑) 何か、おねえちゃんばっかり撮ってるようで、爺婆好きなのねw そのついでに大道さんも見つけた。
あ〜ぁ、帰ってきたの夜中の2時近くだってのに、一気に見てしまったぁ(^。^;)
さそりシリーズの3作目。前の『第41雑居房』が白石加代子なら、これは李 礼仙!(状況劇場の役者紹介風に) 話の流れやら、リアリティーの無さったら、もう超絶なのに、この引っ張り込まれるのはいったい何なんだ? タランティーノが『さそり』にあれだけオマージュを捧げるのは、この『けもの部屋』の支離滅裂、むちゃくちゃさ加減があってこそのことじゃないでしょか。李礼仙(現:李麗仙)の登場シーンやら、ラストの成田三樹夫を殺っちゃうシーンなんか、状況劇場時代の李礼仙を彷彿させるものがある。白石加代子にしろ、李礼仙にしろ、当時の異端の極北にあった女優に、まっこうわたりあえる梶芽衣子ってのもスゴイよなぁ。
《サスペンスの最高傑作のひとつで、コミック&ロマンスの要素も。クレジットに、「MISS HEPBURN CLOTHES BY GIVENCHY」とあるように、ジバンシィによって提供されたヘップバーンの衣装が話題となった。》(wiki) なんでもヘップバーンが亡くなった時に、アメリカでは『ローマの休日』ではなくて、この『シャレード』が、ヘップバーンの代表作として紹介されたらしい。で、この『シャレード』、音楽のほうは、当時からむちゃ知ってる(鼻歌で歌えるくらい)というのに、ついぞこれまで見たことがなかった。あぁ、もったいない。いいねぇ。こんなサスペンス、今はもう作れないのかなぁ。ラストの大どんでん返しも見事というしかない。
「さてりこん」を変換したら、「さて離婚」って(-.-;) どうでもいい話ですまそん。 40年も前にようこんな映画、観たよなぁ。われながら呆れる。ちなみにまだ青臭い十代でした。いま観ても、なかばわけわからんのに、ほんとわかったような顔して(^_^; そそ、フェリーニを最初に観たのがこの『サテリコン』だったから、『道』とかになかなかリンクしなかった。 いやすごいですよ、まさにフェリーニの真骨頂。こんなのが当時に封切館のでっかいスクリーンでやってたというのもすごいしね、それを観れたというのも、自分にとっては何かひとつのお宝みたいなもんかもしれない。40年を経て、テレビのモニターで寝転がって観て、やっぱりすごいもんはすごいわけで、これはやっぱり映画館のでっかいスクリーンで観てみたい。これぞ映画!原作がローマ時代のペトロニウスの小説「サテュリコン」なわけで、そこんところが辛いっちゃ辛いのだけど、そんなのお構いなし。誰がどうしたとか、何がどうなったとか、そういうのを追いかけるより、ただ単に目の前に拡げられる絵巻に溺れているだけでしあわせ。