原題が「7 ans」つまり「7年間」。この7年間というのは微妙な時間だとアトゥ自身が話していた。「7年目の浮気」のように。 《愛する夫が7年の刑で服役し離ればなれとなってしまった妻が、満たされない肉体の欲情をもてあました末、看守の男との情事に揺れ動くさまと、その裏に隠された驚愕の真実を描く官能ドラマ。》 というんですけど、フランス映画っぽく心理戦がなかなかのものでしたよ。いや、ネタバレしちゃうのでね、そのネタが全てといえば全てです。まぁ、もっとどろどろかとさほど期待もしてなかったのに、なるほどそういう展開か、フィクションとしてそういうのもありかなと、けっこうツボではあります。 収監されているのは夫でも、妻もある意味で収監されているわけです。 この「待つ女」=マイテ(ヴァレリー・ドンゼッリ)、これがまためっさ美人ってわけじゃないのだが、ごくふつうにいそうな女で、それが逆に妙にそそられるのでありました(^.^;)