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20091011 Sun [長年日記]秋刀魚の歌あはれ はい、今晩の夕食はさんまでした。「さんま苦いか塩つぱいか」と言ひつつ、さんまを食らひ、まだ若い頃はこの「苦いか」という意味をしらなかったなぁとしみじみ腹のまわりの苦みを味わう。 庄野潤三 その秋刀魚を食べながら、キャサリンが佐藤春夫は住中だというので、そうか、そんなはずないと答えると、じゃぁ、伊藤左千夫。それ伊東静雄のまちがだろう。で、すぐにwikiで調べたら、庄野潤三は伊東静雄に教わっていた。そういや、庄野潤三の5期下のボクの父も伊東静雄に習ったと話していた。当時、「乞食」というあだ名だったとずっと昔に聞いた。それで、wikiで庄野潤三をみると、なんとついこないだの9月21日に老衰で亡くなっている(合掌) 小津安二郎『秋刀魚の味』(1962) 秋刀魚に調子にのって、小津安二郎の『秋刀魚の味』ですね。男優では、笠智衆、佐田啓二、三上真一郎、東野英治郎、中村伸郎、北竜二。女優では岩下志麻、岡田茉莉子、杉村春子、岸田今日子と凄いメンツ。岩下志麻と岡田茉莉子が共演してるって他にあった? いや、今じゃ信じられないくらいのキャストで、それでいて全く無駄がない。完璧というべきか。文句つけるとすると、料亭での飲み食いシーンが多いかってくらい。小津の映画にはどっちかというと珍しいギャグもいっぱいあって面白い。料亭シーンの笠智衆、中村伸郎、北竜二の3人がいいのだなぁ。「あのクスリ」いまでいうバイアグラか、当時もそんなのあったのか。それとか騙し合いとか。それがギャグに留まらないで、きっちり本線に組み込まれてくのがすごい。先月観た『彼岸花』もそうだけど、娘(岩下志麻)の結婚式シーンはすっとばす。が、岩下志麻の嫁入り姿はきっちり映す。この嫁入り姿はまさに花嫁人形ですよ。が、相手の男も一度も現れない。徹底的に無駄を省く。その省略形がもう完璧なのだからどうしようもない。 |
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